警報機の点滅その2
2009年11月15日
2010年3月13日改訂


 12号の木製ベースに組み込んだ電動遮断機の警報機の点滅させてみます。
 木製ベースに組み込んだ警報機の点滅は、前回とほとんど同じなので詳しくはそちらをご覧ください。
 今回は点滅装置の電子回路(フリップフロップ)の組み立てを詳しく説明します。
 なお12号の木製ベースに組み込む方法はこちらをご覧ください。

 手前の遮断機の下に空間がないのでLEDからの配線は直接木製ベースに落とします。



 木製ベースの手前12mmは枠なのでそれより奥に0.5mmの穴を開けました(写真緑矢印)。
 前回は裸線を使っていたため間隔を空けて配線しましたが今回はポリウレタン線を途中からつないだので3本まとめて穴に通せます。
 なお配線は分かりやすいように着色していませんが目立たないように黒く着色してください。
 クランクアームへの接点設置は手前の遮断機の方は無理なのでおのずと奥の方になります。




点滅装置の組み立て

 点滅装置の回路図です。  本回路図はCRDを追加したため改訂されています  
こちらをご覧ください。
 フリップフロップの回路の特徴は左右対称になっています。
 使用するパーツはトランジスタ(C458,C945,C1815のいずれか)2本、電解コンデンサー(10μF)2本、抵抗(220KΩ)2本、抵抗(360Ω)2本です。



 上の回路図に従って組み立てます。
 今回は分かりやすいように回路図に従って部品を配置していきます。

 10×10(9×9穴)のユニバーサル基板を使用しました。  ユニバーサル基板はカッターで切れ目を入れておいてラジオペンチなどで折り曲げると簡単に割れます。
 左右端の列は使いませんので横は7穴でも構いません。



 トランジスタは型番がプリントしてある方を正面に向け左からE(エミッタ)C(コレクタ)B(ベース)です。
 電解コンデンサーは足が長い方が+側で短い方が−側です。  パッケージの−側に印が印刷されています。
 抵抗は極性はありませんがカラーバーが橙青茶金が360Ωで赤赤黄金が220KΩです。





 部品を上の配置図に参考に配置していきます。  接続する部品の足は同じ列に配列していきます。
 トランジスタの足(B)と電解コンデンサーの足(-)は接続する抵抗がずれているので注意してください。
 なおトランジスタはふたつともプリント面が右を向きます。このため真ん中の足(C)の折る方向は逆になります。

 続いて部品の足を半田付けをしていきます。
 まずふたつの220KΩの抵抗の上の足とその間に入れたプラス電源のリード線を半田付けをします。
 ふたつの360Ωの抵抗の上の足はLEDの電極となるため足だけ半田付けをしておきます。



 次に一番下に差し込んだふたつのトランジスタの足(E)とその間に入れたマイナス電源のリード線を半田付けをします。
。  それぞれの抵抗の下の足と電解コンデンサの足とトランジスタの足(CとB)を縦の一列どおしの3本4組を半田付けをします。
 次に縦一列の半田付けをします。  足を入れたの穴が飛んでいるので抵抗の足を下に伸ばしそれに電解コンデンサの足とトランジスタの足(Eは既に半田付けしてあるので除く)を半田付けしていきます。



 同様に残りの3列も半田付けをしたら基盤の完成です。

 LEDはアノード(プラス側)をプラス電源を半田付けした所、カソード(マイナス側)は360Ωの抵抗の足に半田付けをします。
 警報機はふた組あるのそれぞれのLEDを並列に接続します。
 出来上がった基板を両面接着シート(強力タイプ)というもので木製ベースに貼りつけます。



 この点滅装置、4.5V〜9Vで動作するようです。今回電池3本の4.5Vで駆動させています。
 なお点滅の周期は約1秒ですが電解コンデンサーの値を大きくすると長く、小さくすると短くなります。

 点滅装置のオンオフを遮断機による接続切断で行うとLEDに過電流が流れてLEDが切れる場合があります。それを防止するためCRD(定電流ダイオード)を追加しています。  詳しくはこちらをご覧ください。

 遮断機の点滅実験の動画(YouTube)です。
     

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