電動遮断機の組込みその2
2009年11月13日
11月18日改訂
電動遮断機を鉄道模型少年時代の12号で配布された木製ベースに組み込んでみました。
そこで問題発覚、前回までのやり方では一番手前の遮断機に対応できない事がわかりました。(もっと事前に分かってもよさそうですが)
なんと手前の遮断機の下は木製ベースの枠となっていて空間がありません。
今までのやり方は遮断機の真下にクランクアームを置いて駆動する方法でした。
ロッドをなるべく内側に下ろしてそこでクランクアームを動かす方法にします。
なお基本的な構造は極力前回の方法を変えないようにしました。
ロッドを変更するだけ(クランクアームも一部加工)で遮断機の改造は前回と同じです。
クランクアームの加工
他の遮断機のロッドはクランクアームの2番目(シャフトから)の穴に通しています。
今回はロッドが木製ベースの枠ぎりぎりになるのでこのままでは2番目の穴に通す事ができません。
ここだけ一番端(4番目)でも構いませんが遮断棒の開閉速度が他のものと異なってしまいます。
そこでクランクアームを加工します。
ペンチで赤青の順で切断してください。
角にヤスリをかけて丸くしておいてください。
なおクランクアームをそのまま使用しても動かす事はできます。(最初はその方法で動作させていました)
ロッドの加工
ロッドガイドを塩ビ板で作成します。
10×15mmに切って長い辺の中央、端から3.0mmの位置に0.5mmの穴を開けます。
上の部品図を参考にロッドを加工します。
ロッド用真鍮線(0.5mm)を用意します。50mm位の長さが必要ですが後で余分な長さは切り落としますので少し長めのものを用意してください。
ロッド全体の長さは30mmですがこれは遮断機を木製ベースに直接取り付けた場合で計算しています。
地面用パネルの上に取り付けられる方はその厚みを加算する必要があります。
真鍮線の端を2mm直角に曲げます。
曲げた所から6mmの位置をまた。直角に曲げます。
この時点でさきほど作成したロッドガイドを通しておきます。
さらにストッパーにする4mm位(他の遮断機のものより短い)の長さに切った配線ケーブルの皮膜を差し込んでおきます。
先ほど折り曲げたロッドの先端を手前に向けて部品図に従いロッドを30mmの所でモーター側のクランクアームに入れる部分を折り曲げて加工します。
クランクアームから抜けないように先端部分は縦のロッド部分と交差させておいてください。
なお今回はこの部分が木製ベースの枠にひっかかる可能性かせあるので交差した所から飛び出すのはなるべく短くしてください。
この時点でクランクアームを通しておいても構いません。(木製ベースに取付けてから方が方向を間違わずに済みます)
木製ベースへの取付け
鉄道模型少年時代の12号で配布された木製ベースを加工して遮断機を取り付けます。
2号で配布された原寸レイアウトシートを木製ベースに当てて遮断機の位置(四隅)にピンで穴を開けておきます。
この穴をシャープペンシルでつなげて遮断機の位置を木製ベースに書いておきます。
ここまでは前回と同じです。
遮断機の下に空間がないので木製ベースへは2mmのタッピングネジで固定します。
この時遮断棒とロッド部品はまだ取付けていません。
ロッドを通す2mmの穴を木製ベースに開けます。
遮断機のベースの側面で警報機側から5mm(遮断機のベースの端から)の位置に開けます。
この位置はほぼ遮断機のベースの内側の面の中央より若干警報機側になります。
先ほど組み立てたロッドを木製ベースの中側からこの穴を通して出します。
ロッドガイドの3mmの部分を木製ベースの枠にくっつけて木製ベースの裏に接着します。
この時ロッドがなるべく木製ベースに開けた穴の中心に来るようにします。
ロッドの先端を遮断棒の付いたロッド部品に通します。
次にロッド部品を遮断機に取付けます。
この組立て方は前回と同じです。
ギアボックスのシャフトにゴムジョイントを5mmくらいに切ったものを通しておきます。
つぎにクランクアームのシャフトを通して別のゴムジョイントで挟みます。
対面の遮断機(これは通常の構造)をセットしてギアボックスの位置を調整してください。
調整方法は前回と同じです。
今回ギアボックスの仮止めに両面接着シート(強力タイプ)というものでベースに貼りつけました。
貼ったままネジ留めをするとクッションとなり多少防音効果が期待できます。
接着シートは100円ショップ等で簡単に手に入ります。
今回電源は1.5Vの電池を1本ですが、実際にレイアウトで使用する時は3Vにしておいた方が確実に動作すると思います。
木製ベースに組み込んだ電動遮断機の開閉テストの動画(YouTube)です。
どうにかこうにか12号の木製ベースに組み込む事ができました。
今回はシングルギアでのテストは行っていませんが同様の構造で動作すると思います。
シングルギアに付属のプラスチック性のクランクアームを使う場合は金属性のクランクアームと同様の加工が必要と思われます。
引き続きこちらの警報機の点滅とそのON/OFFの機構を構築します。
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