SL鉄道模型転車台電動化(ブラシレス化その3)
2013年9月4日
SL鉄道模型の転車台ですがブラシとパターンによるメカでの車両制御を止めてデジタル制御にする改造をしています。
前回はリレー基板を作成してオリジナルの転車台と同じ機能を実現しました。
今回はこの転車台をNATOCで制御してみます。
手動操作では転車台のリレー基板の制御をarduinoのスケッチで制御していましたがNATOCで制御する場合はNATOC自身でリレー基板を制御する必要があります。
そのため今回NATOCを3.20にバージョンアップしました。
NATOCバージョン3.20はこちらからダウンロードする事ができます。
今回NATOCのインターフェイスとしてarduinoインターフェイスを使いました。
arduinoインターフェイスは上側のコネクターを全て使うのでリレー基板の接続は下側のアナログ入力コネクターを使う事にしました。
左下の基板は転車台のリレー基板で右上の基板はNATOCインターフェイスです。
転車台のリレー基板とarduinoは8PINのコネクターで接続しました。
接続は5PINで構わないのですが前回の手動操作のコネクターをそのまま流用したため右側の2PINは余らせています。
リレー基板にはGNDが必要なのでサーボコネクターのGNDから取るように前回のようにサーボコネクターをリレー基板経由で接続しました。
arduinoのアナログ入力は設定によりデジタル出力としても使えます。
アナログ入力をデジタル出力として使うためNATOCのスケッチを変更しました。
NATOCリビジョン3.20のNATOCインターフェイス用スケッチをこれに変更しました。
NATOCで転車台のリレー基板を使うためには設定ファイル(option.in)を変更する必要があります。
[USB] |
RELAY_ID=01234567.90 |
TURN_TABLE_RELAY=98<;: |
標準のRELAY_IDは01234567890ですが転車台電源はarduinoの4PINに対応するので8の部分を.(ピリオド)に書き換えます。
TURN_TABLE_RELAYは転車台のPINを表わしています。
これを定義しないと標準の転車台による車両制御となります。
最初の文字が主桁の前進用リレーで9(15PIN=アナログ入力1)を表します。
2番目が主桁の後進用リレーで8(14PIN=アナログ入力0)を表します。
3番目以降が待避線用(2番〜4番)リレーで<(18PIN=アナログ入力4)、;(17PIN=アナログ入力3)、:(16PIN=アナログ入力2)を表します。
接続するピン番号を変更する場合はこのTURN_TABLE_RELAYの値を変更する必要があります。
NATOCでの制御についてはこちらにまとめてあります。
NATOCのサンプルプログラムの転車台テストで動作確認をしました。
今回のNATOCのサポートで電動転車台のブラシレス化の改造は完了です。
なお今回の一連の改造は転車台ベースと主桁を大幅に加工するため元の状態に戻す事はできませんのであくまでも自己責任という事でお願いします。
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