シャコタン2000GT?
2012年10月25日
2012年12月19日訂正


 ディアゴスティーニの週刊トヨタ2000GTをやっていますが、43号の組み立てで不可解な事があります。
 組み立てガイドによるとフロントナックルは長い方を下側に取り付ける指示です。

 結局シャコタンだったのは私の車だけで左右のサスペンションアームを逆に取り付けていたのが原因でした。詳しくはこちらを参照してください。



 この指示通り組み立てると下側のナックルが地上すれすれになってしまいます。
 またシャーシー前部の最下部と地上の間隔は5mmしかありません。  スケール換算すると実車では50mmとなります。
 2000GTの諸元表によると最低地上高は155mmでかなり違っています。

 また車検の基準によると2000GTのフロントオーバーハングだと100mm以上のなければならずこのままでは車検は通りません。



 2000GTのシャーシー3面図(1ピクセル=10mm)ですがシャーシー前部の最下部と地上との間隔は160mmで諸元表の最低地上高とだいたい一致しています。



 エンジンコンパートメントを被せてみると納まらない事はないのですがサスペンションにテンションをかけるとタイヤがタイヤハウスと接触してしまいます。



 左は組み立てガイド、真ん中は実車の写真(30号デザイン&メカニズム)、右はイラスト(2号復刻カタログ)ですがどう見てもホイールは上下アーム間の下側にあります。



 そこでナックルが上下逆になるように左右を取り替えました。
 この状態でシャーシー前部の最下部と地上の間隔は16mmとなり3面図での換算とぴったりです。



 しかしここで問題が、ホイルが下に来たことによってビスの頭がショックアブソーバーと干渉してしまってサスペンションが動きづらくなってしまいました。  またこのままではタイヤの左右の動きに影響してきます。
 こんなネジ、実車にはありませんし実車の場合、ナックルが外に曲がっているのであったとしても問題ないでしょう。



 そこでホイールのネジをサラネジに変えてみました。  しかしワッシャーが必要であまり干渉は改善されませんでした。
 頭が扁平で長さがぴったりという都合の良いネジは市販されていないでしょうからここはちょっと強引な方法を取りました。



 オリジナルのネジの頭をヤスリで削り扁平にしました。
 このネジはドライバーできつく締める必要がないので多少頭がつぶれても問題ありません。



 干渉もほとんどなくなりました。



 これで組み立てたところホイルの位置がさらに下がってシャーシー前部の最下部と地上の間隔は18mmになりました。
 ちょっと実車より高くなってしまいましたがこれくらいは誤差の範囲でしょう。


 模型としてはどちらが正しいのかはっきりとは分かりませんが上下逆にした方が実車に近い事は事実です。
 干渉の問題があるので現時点での変更はお勧めできません。
 ステアリングロッドやボディとの整合性によりディアゴスティーニから変更指示があるかも知れません。
 その際には干渉がないホイールのネジが代替えパーツして供給されるのを期待します。

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