「SL鉄道模型」スワン会館のネオンサイン
2012年5月10日


 前回の雑居ビルに引き続いて13号のスワン会館にネオンを実装してみます。
 今回も共立電子のナイトライダーキットを使いますが、今回は少しこのキットを改造してみます。
 13号のスワン会館の看板は「スワン会館」という会館名が書かれています。  ここにネオンを付けてみます。
 今回のネオンパターンはこの5文字を順番に点滅させます。  オリジナルのキットは6個のLEDを順番に点滅を往復させて繰り返します。
 しかしこままだと折り返した後は文字が逆から点滅する事になります。
 そこで今回はLEDを5個にして5個目が点滅したら最初に戻るよう改造にします。

 キットを組み立てる前に基板の横を少し削りました。今回のスワン会館は前回の雑居ビルと同じ大きさなのですが前面に半透明板が貼ってあるのでその厚みの分、基板が大きくなり収まりません。
 基板の両側を1mmづつカッターでカットしました。  この時、基板のパターンを切断しないように注意してください。
 基板の加工をしない場合は前面に半透明板を取り除いたの基板がささる部分だけ半透明板をカットする手もあります。



 キットを組み立てるにあたってはD5〜D8とLED6は実装しません。  この時D1〜D8は基板上に規則正しく並んでいないので注意してください。(私は間違えてしまいました)
 なおLED1〜LED5もキットとは別の高輝度のものにしました。
 赤(高輝度に変えています)、緑、黄、青、白の順に配置しました。

 この時点で動作チェックをしてみます。
 5番目の白が点滅した後、しばらくおいて1番目の赤に戻ります。
 6番目以降のLEDをつないでいないため5個分の時間が何も点かない状態によります。(オリジナルのキットは7,8,9,10番目は折り返し用)
 別にこのままでも構わないのですが使用している4017というカウンタにはリセット端子があります。
 この端子に信号を送ると10個のカウントの途中でも0にリセットされ最初のLEDの点滅に戻ります。
 このリセットに6番目の出力端子を接続する事により6番目が点灯するタイミングでリセットされ1番目が点灯します。
 4017(IC2)の15ピンがリセット、1ピンが6番目の出力端子になります。



 オリジナルの回路ではリセットはグランド(電源−)に接続されているのでパターン(写真赤矢印)をカッター等でパターンカットしておきます。
 そして15ピンと1ピンをジャンパー線でつなぎます。(写真黄色矢印)

 次に看板の加工に移ります。
 看板裏の取り付け部のでっぱりは邪魔になるのでカッターでカットしておきます。
 光ファイバーを通す穴を0.3mmのドリルで開けていきます。(今回も0.25mmの光ファイバー使用)
 穴は文字の上に開けていきます。  各文字5〜8つ位の穴を開けます。
 「会館」は画数が多いので文字通り開けていくと多くなりますので適当に間引いて開けます。
 なお看板の文字は飛び出していますのでその上に穴を開けるのが難しい時は近くのベースの部分に開けても構いません。



 看板に先を半田ゴテの熱でつぶした光ファイバーを通して屋根に取り付けます。
 この時光ファイバーの長さは後でカットするので長めにしておきます。
 看板はエンビ板を接着して屋根には2mmのビスで取り付けています。
 屋根板がビルの壁より大分低いので間に板を入れて高さを調整しています。
 またLEDの部分はカッターで屋根をくりぬいておきます。
 前回と違って今回は光ファイバーを識別しやすいので全て通してからでも簡単に行えます。



 光ファイバーをLED単位に15mmにカットした針金の被膜に通します。
 光ファイバーの長さを調整して先を被膜から出しておきます。  全部通したらアクアリンカー(万能ボンド)で固めておきます。
 固まったら光ファイバーを被膜の端で切り揃えます。

 LED側には12mmにカットしたオーディオケーブルの被膜を被せておきます。
 この被膜に光ケーブルを束ねた被膜を差し込んで完成です。
 LED1には看板の「ス」に通した光ケーブルが来るようにします。



 基板の可変抵抗が回せるように壁(小窓下)に穴を開けてドライバーで点滅速度の調整ができるようにしました。

 実際にLEDを点灯させると看板の文字はこのように点灯します。





 実際に動作させた時の動画(YouTube)です。

     

 LEDが明るいので発光装置には9Vの電圧をかけています。
 今回は高輝度のLEDを使ってみましたが、かなり明るくなってしまいました(特に青色)。
 ちょっとネオンとしては派手すぎるような気がします。
 なお今回は点滅装置の改造を伴いますのであくまでも自己責任という事でお願いします。

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