20LIP画像にビックリ
2009年6月24日
サンデーフォトスタジオのバージョン1のリリースが終わり次のフェーズの調査として液晶モニターの表示画面をレンチキュラーレンズで見るとどうなるか興味が沸いてきました。
現在使っている液晶モニターは96DPIなので20LPIのレンチキュラーレンズを使うと4〜5分割のレンチキュラー画像が表示できます。
しかし市販されているレンチキュラーレンズは接触面でちょうど焦点があうように設計されています。
液晶パネルは液晶の前にガラス板、偏光フィルターがあり液晶画面にぴったり当てても距離があいてしまいます。
この隙間のせいでちゃんと見えないかも知れません。しかしダメ元で発注してみました。
画面にレンチキュラーレンズをあてて4分割のレンチキュラー画像を表示しましたが一応立体的には表示されましたが立体感がいまいちです。
液晶と接触面の隙間のせいで画像がぼやけてしまってはっきり見えない事が原因だと思われます。
画面の解像度はレンチキュラーレンズの解像度に合わせて80DPIにしています。念のため5分割レンチキュラー画像を96DPIの解像度で見たのですが結果はあまり変わりませんでした。
サンデーフォトスタジオでは隠しコマンドでディスプレィ表示をサポートしています。興味のある方がいらっしゃいましたらディスプレィ表示に挑戦されてはいかがですか。
設定ファイル(Spstudio.ini)を次の項目をテキストエディタで追加します。
[Picture]
Display=1
[Lenticular]
Display=4
Display=4はレンチキュラー画像の分割数を表します。
この設定では分割数が4なのでディスプレィの解像度が80DPIの場合、80÷4=20で20LPIで表示するレンチキュラー画像を表示します。
ディスプレィモードで動かすと立体画像合成が終了したら画面を最大化してレンチキュラー画像を等倍で画面に表示します。
また表示中にキーボードの←キーと→キーで画面を左右にシフトしますのでこれで画面とレンチキュラーレンズの位置合わせをしてください。
液晶モニターの表示は失敗に終わりましたが思わぬ副産物がありました。
錦鯉が泳いでいるサンプル画像(池)を20LIPでA4サイズに変換したものをA4の光沢紙に印刷しました。
それにレンチキュラーレンズをあててみるとビックリ、まるで池の中を覗いているような錯覚に陥りました。
他のサンプルもA4に印刷しましたがどれもすごい立体感です。
印刷したものとA4サイズにカットしたレンチキュラーレンズをA4のフォトフレームに入れましたサイズ厚み共にピッタリです。
この時付属のアクリル板は外しておきます。
壁に飾れば立派な絵画として観賞できます。これを見た人はその立体感に誰もがビックリするはずです。
この素晴らしい立体感をみなさんにも味わって欲しいのですが20LPIのレンチキュラーレンズは60LPIに比べて高価です。
興味のある方は以下のところよりこのレンズを取り寄せられますので試してみてください。
有限会社アートナウ
一枚558mm×711mmなので横のA4が3枚、縦のA4が2枚カットできます。
また30LPIのものでも十分立体感は得られると思います。
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