SL鉄道模型転車台電動化(ジオコレコントローラー編)
2013年2月23日/27日改訂


 ジャンクの中からこんなものを見つけました。



 トミテックのサウンドユニットです。
 1〜5のボタンとその上には切替えスイッチと書いてあるスイッチがあります。
 何か転車台のコントローラーとしてデザインされたみたいです。
 という事でこれを使って転車台のコントローラーを作ってみました。

 転車台のコントローラーはタクトスイッチを基板の上に並べたものを作っています。
 そのコントローラーと置き換えられるように作ってみました。
 8Pの連結ヘッダーソケットを使ってそのままARDUINOに接続できるようにします。

 まずヘッダーソケットを本体に取り付けます。
 余っている基板を両面テープで本体側面に貼り付けます。



 基板の穴に従いピンバイスで0.7mmの穴を8個連続で開けます。
 その穴にヘッダーソケットの足を差し込みます。



 入りにくいので机などに押し付けて入れます。
 この時足を曲げないように注意してください。



 配線を行う前にサウンドユニットの基板に実装されているパーツを撤去しておいてください。
 最初はこれを行わずに試したのでが全く転車台が動きませんでした。
 テスターでチェックするとボタンを押していなくてもある程度の抵抗値がありました。
 このためスイッチが押されてもARDUINOが認識できないようです。

 最初は基板に実装されているチップ抵抗だと思いましたがコンデンサー共全部外しましたがまだ抵抗値がありました。
 結局ICも撤去しないといけないようです。

 ちなみに少年時代鉄道模型で配布されたサウンドユニットは部品は実装したままでも完全にオープンでした。
 たまたま私のサウンドユニットのICが壊れていてオープンなのかも知れませんが。



 配線を行います。
 ヘッダーソケットの足は上からボタン5,4,3,2,1の順です。
 その下が反転切替スイッチでその下がGRNとなります。
 ヘッダーソケットの一番下の足は使いません。

 ボタンとの配線は基板の各ボタンの下側パターンと配線します。
 2番のボタンは離れていますが白矢印で示したところにあります。

 切替えスイッチは既に真ん中の足はGNDに配線してあるので変更するのは一番下の足の配線だけです。
 基板に配線されているのを外してヘッダーソケットの下から2番目の足に配線します。(白いリード線を使っています)

 GNDはボタンの上側パターンに配線します。(黒のリード線を使っています。

 ボタンシートを表ぶたにセットして裏ブタと合わせてサウンドユニットを元の状態にします。
 この時ボタンの配線がボタンシートの接触の邪魔にならないよう注意してください。



 8PのQIケーブルを使ってARDUINOと接続します。
 ARDUINOのデジタル8番からのソケットと接続します。
 一番上のケーブル(5番ボタンに配線)がデジタル8番に刺さるようにします。



 ARDUINOのスケッチは最新のものが使えます。
 前回のスケッチと同様に転車台の停止位置の調整が必要です。
 転車台の停止位置の調整はこちらの記事を参照してください。

boolean toggle_switch = true; //反転スイッチがプッシュスイッチの場合はfalseに変更

 今回の切替えスイッチはトグルスイッチの働きにとなるためtoggle_switchにセットする値をtrueのままにしてください。



 偶然にも1番と5番ボタンはレイアウトの上下となり真ん中の3つのボタンは待避線に割り当たっています。
 また今回は使いませんでしたが電源スイッチを転車台の電源スイッチに割り当てれば転車台の操作をこのコントローラをひとつにまとめる事ができます。

 転車台の動きは今までのものと変わりませんが、元々鉄道模型少年時代用にデザインされたサウンドユニットをなので色合いといいこのレイアウトにマッチしているような気がします。
 わざわざちゃんと動くサウンドユニットを使う人はいないと思いますが、壊れてしまったサウンドユニットがある方はやってみてはいかがでしょうか。

 なお今回のような改造を行うと転車台を破損してしまったり動作不良になる場合がありますのであくまでも自己責任という事でお願いします。

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