SL鉄道模型転車台電動化(コンピュータ制御編)
2013年2月15日
前回と前々回でSL鉄道模型の転車台を電動化してレイアウトに設置しました。
今回はNATOC Nゲージ自動列車操作システムを使って転車台をPCで制御したいと思います。
なお現在のNATOC 2.80は転車台の機能がついません。
現在開発中のSL鉄道模型版を使っています。
SL鉄道模型対応版のコントローラです。
転車台のスイッチ兼インジケータと自動運転のスイッチが追加されてます。
また今回のコントローラにはポイント切替スイッチがないのでTOMIXのポイントコントロールボックスを拡張してポイント切替用としています。
このコントローラで転車台を動かす事ができます。
数字のインジケータをクリックと主桁が回転してその数字に対応した番線に接続します。
一番左の反転スイッチをクリックしてインジケータを点灯させておくと反転モードとなり番線に接続する主桁が180°回転させて接続します。
この機能を使えば車輛を反転させる事ができます。
なお接続線の番号はレイアウト上の引込線から転車台を時計回りで1〜5にしています。
転車台を時計とすると時刻の順番と方向に一致しています。
転車台の停止位置は設定ダイアログでレイアウトに合わせて簡単に調整できるようになっています。
調整は実際に転車台を動かしながらスピンボタンで停止位置を変化させていき線路と真っ直ぐに接続する値を設定します。
なお反転側や回転方向によりこの値が微妙に違ってきますのでそれぞれの向きと回転方向に対して設定する事ができます。
まず転車台を使った自動運転をやってみます。
今回行った自動運転は車輛の位置検出は必要ないので位置検出用のカメラは不要です。
自動運転のプログラムには転車台を制御する設定を行っていきます。
接続する番線や転車台電源のON/OFFが制御できます。
転車台が動き終わると自動的に転車台に電源を入れて車輛を自動発進させる設定もできます。
転車台を1番線と5番線に交互に動かして車輛を周回させるプログラムです。
は転車台を制御するコマンドを示すアイコンです。
車輛が転車台に戻ってくるまでに転車台の切替を行わなければいけません。
そのため車輛の速度は転車台の回転に合わせる必要があります。
車輛は転車台で自動停止するようになっています。
転車台の電源を切っておくと車輛は惰性で転車台の中央で止まります。
なおオリジナルの転車台は電源を切っても本線(1番線と5番制)とつながっていると電源が切れない仕組みになっているので少し改造しています。
鉄道模型少年時代のキハ2001形でもやってみました。
この転車台で止まれるギリギリの長さかと思います。
車輛が重いので速度を出して転車台に突っ込むと惰性で止まらなくなるので速度は超低速です。
かろうじて止める事ができます。
制御のタイミングを調整するプログラムのタイマーコマンドはBD2012のものと比べて長く設定する必要があります。
次のプログラムはBD2012とキハ2001形を使って転車台の入れ替えをやってみます。
3番線にBD2012を待避させておいてキハ2001形を転車台に導入して4番線に待避させておいてBD2012を本線に入れるとという動作です。
このプログラムで難しいのはBD2012を転車台で停止させる事です。
というのは2番線〜4番線の待避線は転車台に電源が入っていないと通電しないのでBD2012を動かすには転車台に電源を入れておく必要があります。
このため転車台で止めるにはタイミングを見計らって転車台の電源を切る必要があります。
そのためこの動作をやらせるには比較的許容範囲のある短い車輛の方が向いています。
最後にカメラをつないで位置検出を使った転車台の機能の実験を行いました。
手動の転車台の時でも車輛が転車台に入ってきた時に転車台が他の線につながっている場合は車輛は脱線してしまいます。
NATOCには緊急停止機能というものがあります。
これは車輛が車止めに突っ込んで停止した場合、車輛の電源を自動的に切る機能です。
その機能を今回転車台にも付けました。
車輛が転車台に接近した時に車輛のいる線と転車台の位置が違っている場合は車輛を緊急停止させます。
転車台を車輛の線に接続して発進させれば車輛の脱線は防げます。
実際に動作させた動画です。
読者プレゼントのB1001形が届くまで車輛を2両使ったテストはできないと思っていましたが、キハ2001形を動かせたのは想定外でした。
今回は第一弾のテストという事で簡単な動きしかさせていませんが、もっと凝ったプログラムを作ればもっと複雑な動きをさせる事ができるかと思います。
なお転車台機能の付いたSL鉄道模型のレイアウト対応バージョンを現在開発中で近日中にリリースする予定です。
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