SL鉄道模型ポイント電動化実験その1
2012年12月16日
講談社の週刊SL鉄道模型はポイントは手動でNATOCでコントロールするには電動化する必要があります。
昭和の鉄道模型は一般のNケージと同じ電磁石を用いた電動ポイントが採用されていました。
しかし今回のポイントは手動レバーが付いているだけでこの電磁石は内蔵されていません。
以前ロボゼロのサーボを用いてポイントの切り替えをやっています。
それと同じ方法で電動化をやってみます。
今回のボタンとは手動で切り替えるためバネでポジションを固定するため通常の電磁式ポイントと比べて切り替えるのに少々力が要ります。
ロボゼロのサーボでこの切り替えができるか実験をしてみました。
前回は直接つまみに穴を開けて針金を通してていましたが、今回のレバーは細い棒状なので穴を開けると弱くなる恐れがあります。
また穴を開ける位置を実験で探る必要があるのでレバーに何か被せてそこに針金を付ける事にしました。
100円均一で買った6本100円のハンガー(6mmパイプ状)の直線部分を使います。
10mmにカットしてポイントのレバーを差し込む2mmの穴を円筒の底面に開けます。
深さはレバーの丸い部分がすっぽりと入り込む位に開けます。
今回は0.5mmの鋼鉄製の針金を使ったので0.6mmの穴を円筒の横に貫通させます。
開ける位置ですが最初は計算で底面から7mmの位置に開けていました。
レバーの稼働角度はほぼ60度でこのような正三角形が描けます。
サーボ穴の最大移動距離が13mmで正三角形の底辺の長さいになりますのでレバーの支点からの位置もこれに等しく13mmとなります。
しかし実際に動かしてみるとストロークが足りずにポイントが完全に切替わらない事が分かりました。
実際より長いストロークで動かしてポイントを切り替えるためのカチッと力をかける必要があります。
実験の結果、丸棒底面より5mm(支点より11mm)でうまく切替わるようです。
次にレバーとサーボ穴を連結するロッドを作成します。
途中で「く」の時に折り曲げているのはポイントレバーの稼働範囲を超えた時に力を与えるバネの役目をしています。
ロッドのレバー側の先端は先の円柱に通してから折り曲げます。
ロッドのサーボ側の先端はサーボの軸と干渉するので上側に曲げておきます。
サーボは位置を調整しながら両面テープ(強力)で固定します。
このサーボの制御はすでにNATOCでサポートしています。
しかし今回はandroid携帯を使ってロボゼロサーボBluetoothコントローラーで動かしてみます。
ロボゼロのリモコンの右ボタンと左ボタンでポイントを右と左に切り替えます。
また音声でも操作する事ができます。
ロボゼロサーボBluetoothコントローラーのボタン設定機能で左ボタンはサーボ位置が1400、右ボタンが-400に設定します。
音声でコントロールする場合はディフォルトが左右ですが語彙を変更する事もできます。
ロボゼロサーボBluetoothコントローラーの詳しい説明はこちらをご覧ください。
実際にandroid携帯を使ってポイント切替を行った動画です。
今回の実験で一応ロボゼロサーボを使ってSL鉄道模型のポイントの電動化はできそうな目処は立ちました。
実際にレイアウトに組込むにはサーボをベースボードの中に入れる工夫が必要となってきます。
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