バスをコンピュータ制御してみる
2011年1月15日


 前回のバスをレイアウトで走らせましたが、この時列車も同時に走らせて動画を撮影しました。
 踏切でバスが停止した後、車両が前を通過するようにタイミングを見はからって撮影したのですがバスと列車は同期して走っていないのでいつもこのタイミングになる訳ではありません。
 あとこの動画では列車が通過しているのに遮断機が下りていません。
 そこでバスと列車と遮断機をシンクロさせてみました。

 さすがにこれらを組み合わせて電子機器で制御するのは至難の技なのでここはコンピュータの力を借ります。
 今までバスの動作は点発珍(フリップフロップ)を使って一定間隔でレーンを行ったり来たりさせていましたが、今回これをコンピュータで制御させてみます。

 改造といっても今まで点発珍につないでいた反転用のリレーをNATOCのオプション出力につなぐだけです。



 ただ今までリレーは12V仕様だったのですが今回遮断機の開閉装置に合わせてリレーを変更する必要がありました。
 遮断機の開閉装置は3Vの電源で制御しているので5V仕様のものを使いました。



 実装した写真です。  リード線は赤が電源、黄色がオプション出力、青がレール本線、白が停止区間です。

 遮断機の開閉はプログラムでなくNATOCの制御ポイント機能を使います。
 この機能は列車がある地点を通過した時の動作が設定できるもので駅前と手前の遮断機の開閉を自動的に行うように設定します。
 この設定はすでにNATOCの少年時代版のレイアウトで提供されているのでそのまま使います。

 NATOCはWebカメラで列車の位置を検出していますが、今回バスも動くので列車の動きと勘違いして正しく位置が検出できない可能性があります。
 そこで除外領域としてバスの動く範囲を設定しておきます。
 除外領域は踏切の点滅など列車以外の動くものをマスクして位置検出の対象としない機能です。

 バスと列車の動きをNATOCのプログラムで制御します。
 プログラムは次のような流れになります。

 ・まず列車を反時計まわりに走らせます。
 ・列車を駅のホームで停車させます。
 ・バスを駅前に持ってきます。(列車の乗客を迎えにきます)
 ・列車を5秒停止します。(列車の乗客がバスに乗り換えています)
 ・列車を出発させます。
 ・2秒後にバスを出発させます。

 以上の動作を繰り返します。  バスを列車より少し送らせて出発させるので手前の遮断機でバスが列車の通過を待つ光景が再現できます。
 参考のためにNATOCのプログラムを下に示します。



 NATOCのプログラムの詳細について知りたい方はこちらを参照してください。

 実際にこのプログラムを動かした時の動画です。

     

 なお踏切の音は少年時代付属のサウンドユニットを改造したものです。

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