I/Oコントローラの接続方法


 Nゲージレイアウトの列車をコントローラーによる手動操作やプログラムによる自動運転をするにはI/OコントローラでNゲージレイアウトとコンピュータをつなぐ必要があります。
 NATOCで列車を制御させるには下記の機材が必要となります。
 I/Oコントローラの配線作業は自己責任において行ってください。特に電動ポイントの配線を間違えると電動ポイントが破損する事がありますので十分注意してください。
 なおI/Oコントローラを使わなくてもロボット用サーボを使って列車やポイントを制御する事ができます。こちらを参照してください。

・必要機材一覧

 USB I/Oコントローラ RBIO−2U(共立電気産業)

 ACアダプタ WG−0950他(共立電気産業)
  ※定格出力DC9V〜12V 0.5A以上 プラグ形状2.1φセンタープラスのものであれば代用可

 リレー出力用ケーブル RB−CRY(共立電気産業)

 サージアブソーバ(バリスタ、ZNR) 商品例 ERZV10D220(共立電気産業)
  ※電圧 22V用、ポイント数分必要

 延長コード(D.C.フィーダN用) 5813(品番)(トミックス)

 延長コード(電動ポイントN用) 5814(品番)(トミックス)

 TCS電源延長コード(信号・踏切用) 5810(品番)(トミックス)

 延長ケーブルはI/Oコントローラを外して元の状態にできるように使用しています。現在のフィーダを切断してI/Oコントローラを直接つなぐ場合は不要となります。(ただしTCS電源への接続コネクタは必要です)

・配線手順

 DC電源は、DCフィーダ延長コードを半分に切り、それぞれリレー出力用ケーブルを結線します。  メスのコネクターの方にはレイアウトからのDC電源フィーダーを差し込みます。  オスのコネクターの方はコントローラのDC電源コネクタに差し込みます。
 電動ポイントのレイアウト側は、電動ポイント延長コードを半分に切り、メスのコネクタの方を使いリレー出力用ケーブルを結線します。  このコネクタにはレイアウトからの電動ポインタのフィーダーを差し込みます。
 電動ポイントのコントローラ側は、TCS電源延長コードを半分に切り、オスのコネクタの方を使いリレー出力用ケーブルを結線します。  このコネクタはコントローラのTCS電源コネクタに差し込みます。
 各ケーブルはI/Oコントローラ説明書や下記の配線図、結線図を参考に結線してください。

    コントローラにはのDCフィーダ延長コードのオスコネクタとTCS電源延長コードのオスコネクタを差し込みます。


    もともとコントローラにつないでいたレイアウトのDCフィーダはDC延長コードのメスコネクタとつなぎます。


    もともとコントローラにつないでいたレイアウトの電動ポインタのフィーダはポイント延長コードのメスコネクタとつなぎます。


    リレー出力用ケーブルのコネクタをI/OコントローラのCN1〜CN4に差し込みます。CN3とCN4はボード上、逆になっているので注意してください。


    ポイントとリレー出力用ケーブルを接続する際にポイントのケーブル間にサージアブソーバ(バリスタ、ZNR)という過電圧吸収用素子を必ず入れてください。
    過電圧吸収用素子を実装しないとリレーの開閉に伴って発生するノイズでI/Oコントローラが暴走する事があります。


    電動ポイントの接続を間違えると電動ポイントに長い時間電流が流れて電動ポイントが破損する事があります。
    直接電動ポイントをつなぐ前に電動ポイント延長コードの余った方を使ってテスター等ににつないでテストする事をお勧めします。
    テスターのレンジをDC10VにしてNATOCのコントローラ操作でポイントの切り替えを行うと一瞬、テスター針が5V以上に振れればOKです。
    電動ポイントには+−交互に流れますのでテスタの針がマイナス方向に振れる場合がありますので+−逆にして同じテストをします。

・配線図



・結線表

機器 端子 コネクタ
CN1 CN2 CN4* CN3*
コントローラ DC 出力+ NO NO    
DC 出力− NC NC    
TCS 出力+     NO NO
TCS 出力−     NC NC
レイアウト DC 電源+ COM      
DC 電源−   COM    
ポイント+     COM  
ポイント−       COM
        *CN3とCN4はボード上の順序が逆なので注意



・ポイントとオプション出力の増設

 NATOCではポイントをもう1つ増設して自動運転で制御する事ができます。  またリレー7〜8を制御する事ができます。
 ポイントを増設する場合はレイアウト上のポイントの位置を定義しておく必要があります。  NATOCのオプション設定ファイル(option.ini)のレアウトセクション([LAYOUT]の次の行)に次の記述を追加してください。
[LAYOUT]
POINT2_POSITION=レイアウトのX座標,レイアウトのY座標
(例,POINT2_POSITION=404,302)


 シミュレーション機能でポイント制御をシミュレーションさせたい場合は
レイアウトエディタでポイントと引込み線を設定してください。その場合はオプション設定ファイルの変更は要りません。




・増設ポイントとオプション出力の結線表

機器 端子 コネクタ
CN6* CN5* CN8* CN7* CN9 CN10
コントローラ TCS 出力+ NO NO NO
TCS 出力− NC NC オプション−
レイアウト ポイント2+ COM    
ポイント2−   COM  
オプション+     COM
オプション−     TCS 出力−
        *CN5とCN6,CN7とCN8はボード上の順序が逆なので注意


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