高度な設定

・カメラの設定
 IRACSはカメラの画面サイズは320×240、フレームレート30FPSで位置検出するように設計されています。
 プログラム起動時にこの画面サイズに自動設定しますが場合よっては画面サイズやフレームレートを任意に変えることができます。


 画面サイズを変更した場合は次回の起動時から変更したサイズに設定されます。
 なお画面サイズを大きくすると位置検出の解析に時間がかかりますので処理速度の遅いコンピュータでは画面サイズを大きくしないでください。


・車表示設定

 レイアウト上に。表示される車は必要に応じて変更する事ができます。  車表示設定は設定メニュの車表示設定コマンドで行います。


 写真画像かグラフィック画像かを選択します。
 通常は写真で表示されますが、写真の場合、列車の角度変更の処理に時間がかかり、PCに負荷をかけてしまいます。  列車の位置検出に影響するようであれば列車の表示をグラフィック表示に変えてください。

 写真画像を選択した場合、写真画像ファイルを選択する事ができます。  写真画像設定コマンドを実行すると下記のダイアログが表示されますので表示する画像を選択してください。


 グラフィック画像を選択した場合、車の表示色を選択する事ができます。  色設定コマンドを実行するとカラーダイアログが表示されますので表示す色を選択してください。


・レイアウト設定

 IRACSの画面はカメラ画像でなく静止画で表示する事ができます。この画像をレイアウトといいます。  カメラが接続されていない場合やシミュレーション操作をする時にレイアウトが表示されます。  またカメラが接続されている場合でもレイアウト表示にするとカメラで検出した車の位置と角度でレイアウト画面上に上記で定義した車の画像を表示させる事ができます。
 レイアウト表示設定は設定メニュのレイアウト設定コマンドで行います。


 写真画像かグラフィック画像かを選択します。
 通常はグラフィック画像で表示されますが、必要に応じて写真に変更する事ができます。  写真画像を選択した場合、写真画像ファイルを選択する事ができます。  写真画像設定コマンドを実行すると下記のダイアログが表示されますので表示する画像を選択してください。


 写真画像設定コマンドを実行すると下記のダイアログが表示されますので表示する画像を選択してください。
 グラフィック画像を選択した場合、車の表示色を選択する事ができます。  色設定コマンドを実行するとカラーダイアログが表示されますので表示す色を選択してください。

 コース範囲の設定コマンドを実行すると下記のダイアログが表示されますのでコースの範囲を設定してください。


 レイアウト表示にしておくと範囲を確認しながら設定する事ができます。


・パラメータ設定
 パラメータ設定コマンドでIRACSのシステム値を変更する事により位置検出のパラメータをチューニングする事ができます。  パラメータ設定コマンドを実行すると下記のダイアログが表示されます。
 パラメータの設定はカメラ映像を見ながらスピンボタンを上下させて行う事ができます。  表示モードを重心点にして車位置の表示カーソルを確認しながら行ってください。
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 位置検出感度は位置検出の感度のパラメータです。  車の位置を示すポイントがちらつく時は位置検出感度を小さくして感度を下げてください。  逆に車の動きにポイントが追従しない時は位置検出感度を大きくして感度を上げてください。

 位置検出間隔は位置検出のフレーム間隔のパラメータです。  通常は毎フレーム、位置検出を行うように1のままにしておいてください。
 コンピュータの処理能力が低い場合はこの値を大きくして位置検出による負荷を減らすことができます。  ただしその場合は、検出される位置の間隔が粗くなってしまいますので注意してください。



・I/Oコントローラの設定
 設定ファイルIRACS.iniの次の値をメモ帳等のテキストエディタで変更する事によりI/Oコントローラの動作を変更する事ができます。  なお設定ファイルの変更は自己責任において行ってください。
[AUTO]
DISTANCE_RANGE=20
[USB]
RELAY_ID=01234567890

 DISTANCE_RANGEは指標を追従したりプログラムの位置指定の判定時の範囲をレイアウトのドット単位で指定します。  この値を小さくするとより正確な位置で制御できますが、あまり小さいと指定した位置を見逃してしまいます。

 RELAY_IDは実際に接続されているリレーのID(0〜9)順番です。
 最初の2つは車の制御用リレーでそれに続く2つはハンドルの制御リレーで5番目はターボの切り替えリレーのIDです。
 リレーの故障などで他のリレーに変更する場合はこの順番を変更してください。


・バージョンアップ時のデータ移行
 パラメータ設定コマンド等で設定したデータは、バージョンアップ時に上書きされるので次のファイルのバックアップを取っておきバージョンアップ後に元に戻してください。  バックアップはファイル毎やフォルダーのコピーコマンドで行ってください。
ファイル名 データ内容 補足説明
option.ini 設定ファイル プログラムファイル名、パラメータ設定値、サウンドファイル名


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