バスコレ走行ユニットで盆ラマ
2011年12月10日
2011年12月11日改訂


 盆栽のようなジオラマ略して「盆ラマ」ですが、今回はTOMYTECのバスコレ走行ユニットを使って盆ラマを作ってみたいと思います。
 バスコレ走行システムはレイアウトに埋め込まれた針金に誘導されてNゲージのバスが走行するもので単純な構造ですが結構面白いので気に入っています。
 またレイアウトに埋め込んだ磁石でバスをコントロールでき以前バスコレ走行システムを制御するでいろいろな事をやってみました。
 今回は磁石が埋め込まれた場所で10秒間停車して自動的に発車するという機能を使ってバス停に停まる様子を再現させてみます。

 まずレイアウトのベースを作成します。
 A4の段ボールで実験しました。
 針金を円状に置いてセロハンテープで固定して走行ユニットが針金を追従するか実験です。
 針金の太さと厚みが微妙な関係で薄すぎると針金にくっついてしまってバスは進みません。
 また厚すぎると針金に誘導されずにバスは勝手な方向に進んでしまいます。

 うまくバスが針金に誘導される事が確認できたら今度は磁石の位置を決めます。
 前回100円ショップで購入したネオジム磁石を使います。



 この機能をさせるには磁石が2個必要でそれぞれ極性を反対にしてバス停の位置を挟むように取り付けます。
 実際バスを走らせてこの機能が動作する磁石の位置を見つけます。
 なお右回りでも左回りでも磁石の位置は同じで良いみたいですが、今回バス停をバスレーンの内側に置くため反時計回りに回らせます。
 実はドアの位置を考慮せず時計回りで磁石の位置を決めたのですが後で気が付いて慌てて反時計回りで動かしてみたのですがちゃんと機能してくれました。

 実験はA4のベースで行いましたが、針金は円状に設置したのでレイアウトは220mm×220mmの正方形する事ができます。
 リニアモーターカーのように実験線をそのまま実用線にしました。



 針金を貼ったベースの下から段ボールを両面テープで貼り、針金と磁石をサンドイッチします。
 さらにその下に段ボールを貼りベースを適当な厚みにします。

 続いてレイアウトを作っていきます。
 最初にトンネルを作ります。
 トンネルも段ボールを適当に切って重ね合わせて木工用ボンドで貼っていきます。
 この時、重要なのはバスがトンネルにぶつからないようにバスを動かしながら段ボールを重ねていく必要があります。
 バスの両サイドに段ボールを重ねていって高さがバスの高さ以上になった時、段ボールを一枚にして重ねます。



 段ボールが貼り終ったら紙粘土で山らしくします。
 後でカラーパウダーを撒くので色は何でもいいのですがカラーパウダーがはげたときに目立たないように緑色にしました。


 次に田んぼを作ります。
 一応今回のテーマは「田舎のバス停」です。
 鉄道模型少年時代で作った小川のようにインターネットで拾って来た水田の写真をプリントアウトしてそれをレイアウトに貼ってみます。



 カラーパウダーを撒きます。
 木工用ボンドの水溶液に液体洗剤を数滴入れたものをスポイトでたらしてカラーパウダー固めます。



 次に樹木を作ります。
 今回は実験的にちょっと変わったものを使って作りました。
 農作業用のシュロ縄という紐です。
 通常は2束を縒り合わせてあるのでそれを解いてひと束を使います。



 適当な長さに切って根元1/3位を木工用ボンドで固めます。
 適残りの2/3位を樹木の枝のようにボサボサにほぐしておきます。

 枝の部分に木工用ボンドを付けてフォーリッジにこすり付けるようにして貼り付けていきます。
 これを必要本数作ります。

 フォーリッジの色を変えると植えた時にアクセントがつきます。
 割り箸の先をとがらせたものでレイアウトに穴を開けて木工用ボンドを付けて植えていきます。



 フォーリッジを木々の間や空き地に適当に貼っていきます。
 白いのは少年時代であまった畑です。
 真ん中の穴はバス停を置く位置で少年時代のバス停をそのまま使いました。
 バス停は山を作ってから置いたのですが一番最初に置いておいてパウダーをその上に撒いた方が楽だと思います。

 田舎の雰囲気を出すために案山子を田んぼに置きます。
 案山子の体はフィギアを使います。
 案山子の定番である菅笠をかぶせたいので鉄道模型少年時代に付属していた農作業をしているおじさんを使いました。



 可愛そうですが手と足をちょん切ります。
 手と足にピンバイスで穴を開けて針金を通します。  手は貫通させます。  抜けないように接着しておきます。



 顔と手に白い塗料を塗っておきます。
 手は軍手をはめているイメージで塗るというよりたらしておきます。

 レイアウトにバス停、フィギア案山子を置いて完成です。
 バスコレ走行システムに付属しているオリジナルのバスは近代的な大型バスなのでこのレイアウトには似合いません。
 そこで鉄道模型少年時代6号で配布されたバスを置いてみるとなかなかいい感じです。





 何故かバス停に寅さんが、鉄道模型少年時代に付属していた神社のおじさんです。
 ちょっと分かりにくいですが案山子の腕にはカラスが一羽、黒の塗料をたらしてみました。

 レイアウトは完成しましたがこれでは肝心のバスが動きません。
 このバスのボティ前の部分が5mmほど足らないので動力ユニットに取り付ける事はできません。



 次回はちょっと大胆な方法でこのバスを動力ユニットに取り付けてみたいと思います。

 TO BE CONTINUE

 バスの改造は完結編を参照してください。

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